リピート通販のランニングコストと業務フロー
リピート通販を継続していく上で、ランニングコストの適正化と業務の改善はつねに意識しておきたい課題です。 とはいえ、「どういった方法で改善すべきなのか」「何を優先してみていくべきなのか」がよくわからないという方も多いのでは? そこで、リピート通販で注視すべき、コストのポイントと継続して利益を生み出していくコスト削減ポイントを解説していきます。
リピート通販のランニングコスト
リピート通販においては、イニシャルコストのほかに継続して以下のような費用が必要です。
(1) 製品製造費
製品が売れれば当然、追加で製造する必要があります。もちろんパッケージや同梱物の印刷費なども必要です。 さらに、定期的に同梱物を作り直したり、製品の仕様・パッケージデザインを変更する場合は、これらのコストが必要となります。
(2) 広告費
広告からの流入が大きいリピート通販においては、広告費は命綱。 リスティングの費用に加え、広告デザイン費、LPの設計見直しのためにかかる費用も定期的に必要です。これらはもっとも重要であるののの、適正化することで高価を維持しつつコストカットが見込める費用でもあります。
(3) 販売管理費
カートシステムの月額資料料、人件費、送料・商品管理の手数料など諸経費必要となります。一つひとつの額はそれほど高くないものの、これらにもコストカットすべき点や見直すべき箇所があります。
まずは広告費用の「最適化」を図ろう
こうしたランニングコストには、カットして良いものとそうでないものがあります。ただし、広告費に関してはカットは出来ませんが、効率良い出稿を行うことでスリム化することができます。
通常広告費用は、「当月売上とのバランス」やCPAに沿って目標が立てられることが多いのですが、例えば一定期間中の顧客の利用する費用やLTVに基づいて見直してみるのもひとつの手。 リピート通販にとって大切なのは、定期購入をされるお客様です。 そのため出稿している広告媒体からの新規獲得顧客のうち、どの程度が定期購入をしたのかを計測し、精査した上で定流入の少ない媒体だけでなく、期購入される顧客の少ない媒体などへのCPAの引き下げを検討してみましょう。
販売管理費の見直しを図ろう
人件費や配送料などもコストカットの見込める分野です。
例えば、配送サービスを宅急便からメール便に変更するといった方法が一般的。メール便は代引きができないのがデメリットですが、顧客の決済パターンを調査して代引きの割合が少ない場合や、代引きに変わる決済の施策がある場合は思い切って、行ってみるのも有用です。
また、自社内で電話対応スタッフを抱えているものの、電話での問い合わせ件数が少ないなどの場合は、コールセンターサービスなどへのアウトソーシングも検討してみる必要があるかもしれません。
コストの見直しは、長い目で
リピート通販は、経費の回収に比較的時間が掛かるビジネスモデル。 そのため、短期的に利益が出ないからと言って急いでコストカットを図ってしまうのは考えものです。 定期的な顧客を獲得し、利益を得続けていくためには中期的、長期的な視点からの状況分析が欠かせません。 月単位、四半期単位で新規顧客の獲得数とCRAのバランスを確認したり、顧客の行動を分析しながら、最適なコストカット方法を見つけていきましょう。
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