モール型店舗と独自ドメイン店舗の違い
これから店舗を出店しようとされている方にとっては、自社の商品が、楽天やAmazonなどのモール型店舗と、独自ドメインでの自社店舗どちらに向いているか、大変気になるところだと思います。
ここでは、モール型店舗と、独自ドメイン店舗の違いについて、ポイントをかいつまんでご紹介します。
独自ドメインとモール型の違い① 費用面・契約期間
モール型店舗
モール型店舗で大きく負担になるのは、初期費用と毎月の出店料と売り上げマージンです。
例えば楽天では、ライトプランでも、初期費用6万円、出店料で毎月3.9万円、売り上げマージンで4%~5%が経費として掛かってきます。
契約期間があることもモール型の特徴です。
契約期間によって固定費が変わったりはしますが、退店したいときに退店できないので、余分なコストになる場合もあります。
独自ドメイン店舗
独自ドメインで大きく負担になるのは、ずばり広告費です。
独自ドメイン店舗の初期費用はカートによって異なりますが、固定費はおおよそ月1万~2万円程度で、モール型と違って売り上げマージンは掛かりません。
ただ、独自ドメイン店舗は当初は広告をかけないとアクセスがほとんどなく、売り上げが上がらないので、独自ドメイン店舗は広告費にどれだけ費用をさけるかが重要になってきます。
独自ドメイン店舗の契約期間に関してはドメインの保有期間以外はほとんど縛りがないので、期間を問わずいつでも解約ができるカートがほとんどです。
独自ドメインとモール型の違い② 商材面
モール型店舗
ありとあらゆる商品がモールで販売されていますが、比較的モールに向いている商材としては、認知のあるブランド品や、価格訴求できる商品であれば、独自ドメイン店舗よりもモールへの出店が向いていると言えます。
また、リピートが1,000円~2,000円台の単価の低い商品は、広告からの利益確保が難しいので、モールに出店する方が無難です。
あまり認知のない独自商品や、競合が多い商材は、モール内で比較検討されやすいので、新規で参入して成功するのは難しいところがあります。
定期購入やリピート商材は、モールの規定により、顧客への囲い込みがしにくいので独自ドメイン店舗の方が運用しやすいです。
独自ドメイン店舗
独自ドメイン店舗はモールに比べて比較検討される頻度が少なく、GoogleやYahoo!などの検索結果から訪れるユーザーが多いので、認知の薄い独自商品でも、独自ドメイン店舗では競合が少ない状態で販売できます。
また、独自ドメイン店舗は比較されにくいからこそ、リピート商材や定期購入向きの商品は、独自ドメイン店舗で囲い込みしていく方が良策と言えます。
特徴的な商品であれば、リスティングやSEO対策にてニッチなキーワードで、具体的なニーズをもったユーザーを取り込むこともできます。
独自ドメインとモール型の違い③ 集客方法
モール型店舗
モール型のメリットともいえる部分ですが、固定費を払っている分、会員ユーザーからの無料アクセスが見込めるので、モール内での検索結果が良ければ固定費以上の費用対効果が見込めます。
また、モール自体が検索広告やリターゲティング広告を配信しているので、上位店舗はその恩恵を受けることができます。
モール内での広告もありますが、費用対効果が不透明な上に値段も高く、またそこで発生した売り上げにもマージンが掛かるため、モール内広告で利益を生むのはなかなか難しいと言えます。
独自ドメイン店舗
独自ドメイン店舗は広告費を掛けるかSEO対策をしない限りアクセスが見込めませんが、その分狙いを定めた集客ができます。
一般的な独自ドメイン店舗の広告手法としては、リスティング広告で確実にニーズがあるユーザーを取り込み、リターゲティング広告で追いかけていく形になります。
また、固定費はかかりますが、アフィリエイト広告などもうまく運用すれば、大きな成果に繋がります。
リピート顧客を囲い込むなら独自ドメイン店舗
上記でご紹介した通り、モール型店舗は価格競争や競合との比較なども多く、また自社の顧客というよりはモールの会員なので、メールの制限があったり連絡先も収集できません。
リピート用の商材であればなおさら、独自ドメイン店舗で運用を行ってユーザーの囲い込みを行う方が作業効率もよく、着実に定期購入を増やしていけます。