トレンドのP2Cとは?D2Cとどう違う?EC業界で存在感を高めるビジネスモデル紹介
EC事業を展開しているご担当者なら、最近注目される用語として「P2C」をお聞きになったことはあるのではないでしょうか。
ですが、まだまだ広く浸透している訳ではないため、実はあまりよく理解していない……、ということは珍しくありません。
そこでここでは、P2Cについての基本的な内容や、従来のD2Cとの違いについてご説明します。
P2Cとは
「P2C」(もしくは“P to C”)とは、“Person to Cosumer”(個人から消費者へ)の略称。
一個人(Person)が、自身でオリジナルのブランドや商品・サービスを企画・生産し、卸業者や小売店などを通さずに、自身のSNSやオンラインサロン、ブログ記事、メルマガなどを通して、ECサイトで販売するビジネスモデルを指します。
P2CとD2Cの違いって?
従来のD2C(Direct to Cosumer)もまた、卸などを通さずに消費者に直接(Direct)販売するビジネスモデルを指します。そのため、P2Cとの違いが分かりにくいかもしれません。
ですが、P2CのPが「個人」を表すように、販売者・売り手がP2Cは「一個人」であり、D2Cは「企業」規模である点が、大きく異なる点なのです。
P2Cの特徴
ここ十年におけるインターネットやSNSでの個人による発信は、社会への影響力を強めており、時には企業発信の情報以上に注目を集めることも珍しくありません。
そのような環境において、企業の組織力ではなく個人単位でWEBマーケティング施策を行い、ビジネス展開することは、以前と比べてハードルが下がっているとも言えるのです。
ただし、やはり個人の力でビジネス展開をさせるには、ビジネス開始前からのポテンシャルも成功要因のひとつとして必要です。
そのため、現在P2Cを行っている主な層は、すでにフォロワー数を多数獲得しているインフルエンサーになっているのです。
人気のあるインフルエンサーの場合、フォロワー数からある程度見込み顧客数を割り出したり、フォロワーへのアピールを広告費なしで適時行えたり、商品に対しての意見を直接取り入れられたりと、様々なメリットがあります。
なお、企業とインフルエンサーが共同で商品開発・販売を行う方法もP2Cのカテゴリーに入ります。そのため、企業が競合他社との差別化を図るためにインフルエンサーを使ったP2C事業を展開する機会が増えたことで、P2Cの注目度が高まり、広がりを見せている背景もあるのです。
顧客満足度の高まるP2C事業
P2Cは顧客(見込み顧客含む)と直接やりとりができるため、顧客のリアルな声から真のニーズを捉えて商品やサービスに迅速に落とし込むことができるビジネスモデルです。
今後ますます「共感」を大切にしたマーケティング施策がビジネス展開のポイントのひとつになるため、まさに販売側と購入者側との相互コミュニケーションと共感を密に取り入れたP2Cは、EC業界のなかでさらなる存在感のあるビジネスモデルとして成長すると期待されます。
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