越境ECで押さえるべき世界の大手ECモール紹介!国内・海外のEC市場規模拡大情報
Eコマースにおけるグローバル市場が拡大している昨今、国内にとどまらず海外の越境ECサイト・モールに出店することを視野にいれているECサイト運営者は少なくありません。
ですが、一括りに越境ECと言っても、まずはどこに出店したほうが良いのか判断できず、困ってしまうのではないでしょうか。
そこでここでは、簡単に越境ECの特徴をご説明し、その後で人気の越境ECサイトをご紹介します。
越境ECとは
インターネットの普及、さらにスマートフォンの利用層の拡大に従って、今やオンラインショッピングは主要な買い物手段と言えるほど一般的なものとなりました。
■上図:経済産業省公式HP内「(1)国内電子商取引市場規模(BtoC及びBtoB)」
その波に乗り、国内の消費者のみを対象としたECのみならず、国境を越えた(海外の消費者も購入可能な)「越境EC」市場もまた、世界的に拡大しています。
■経済産業省『令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる 国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査報告書)』より
たとえば、経済産業省が発表した市場調査によると、
“米国の越境 BtoC-EC(日本・中国)の総市場規模は 15,570 億円となった。このうち、日本経由の市場規模は 9,034 億円、中国経由の市場規模は 6,535 億円であった。
中国の越境 BtoC-EC(日本・米国)の総市場規模 36,652 億円となった。このうち、日本経由の市場規模は 16,558 億円、米国経由の市場規模は 20,094 億円であった。”
とのこと。越境ECはすでに一大市場となっており、将来的にもさらに拡大することが予測されます。
アメリカ・中国の大手越境ECサイト
ではここからは、世界の2大越境ECサイト市場を持つアメリカ合衆国と中国に注目し、売上実績の高い大手モールをご紹介します。
【アメリカの越境モール1.Amazon】
日本でも人気の高いAmazonですが、以下の月間ユニークビジター数を見れば、アメリカでの市場規模の大きさに納得がいくはずです。
・アメリカ合衆国・・・4.5憶
・ヨーロッパ・・・2.9憶
・日本・・・8千万
アマゾンジャパンのサイトから海外出店の手続きができるため、越境EC初心者の方でも比較的ハードルが低く始められます。
【アメリカの越境モール2.eBay】
Amazonと同じく、日本でもすでにおなじみとなっているeBay。
日本のeBayサイトから登録すれば、アメリカeBay.comを通して越境ECを個人からでも始められ、世界の1.8億人のバイヤーから検索してもらえるメリットがあります。
【アメリカの越境モール3.Walmart(ウォルマート)】
アメリカEC市場における規模が第2位のWalmart(第1位はAmazon)。
実店舗を所有している大手チェーンの知名度を基盤に、越境ECの拡大を図っている企業です。ただし、日本語サポートは現時点ではありません。
【中国のモール1.天猫国際(T-MALL GLOBAL) 】
アリババグループが運営する中国の大手ECサイト「天猫(Tmall)」の越境法人版ECサイト「天猫国際(TMALL GLOBAL)」。
※同じくアリババグループが運営する大手ECサイト「淘宝網(タオバオワン)」は、CtoC、「天猫(Tmall)」はBtoCという違いがあります。
海外有名ブランドが出店している本物志向のECサイトのため、出店条件や審査は厳しいものとなっています。
【中国のモール2.京東商城(JD.com) 】
京東集団が運営する、中国ECモールで第2位の規模を持つ直販型越境EC「京東商城(JD.com)」。
日本製品専門の「日本館」サイトがあり、日本企業の製品を積極的に集めています。
将来のために越境EC出店の一歩を!
越境と聞くと、ハードルが高く気後れしてしまうかもしれません。ですが、まずは海外の大手モール出店から始めてブランド力・認知度を高めてから、その経験を元に自社越境ECサイトを構築する選択肢もあります。
国内市場だけでは飽和状態になってしまう将来を見据えて、越境ECサイトへの出店の一歩を踏み出してみましょう。
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