単品通販の商品原価、どのくらいが最適なの?
単品通販を始める前に、多くの事業者の頭を悩ませているのが価格設定の問題。
特に健康食品や化粧品など単品通販が得意とする商品に関しては、その商品原価の設定をどうすべきか悩む方も多いはず。
今回はそうした単品通販の商品原価の設定を、収益の面から考察します。
■商品原価以外に考慮しなければならない費用って?
商品原価を考える前に、単品通販を行うために必要な各種の経費を考えてみましょう。一般的な費用として考えられるのは
■送料
■決済手数料
■人件費
■ピッキング費用
■Webサイトなどの制作費
■広告出稿費
などが挙げられます。
特に単品通販の場合、一般的な商品販売と違いLP制作や広告出稿などの割合は非常に大きくなり、場合によっては全体の50%ほどを占めることも。
こうした場合原価設定が高いと、利益の確保が難しくなります。
商品の原価はどのくらいに設定すべき?
上記に挙げた費用を勘案した上でリピート通販において商品の原価を導き出す場合、一般的には……
健康食品であれば15%
食品であれば30%
化粧品であれば15%
ほどが商品原価率としては適切であると言われています。
顧客の状況や商品の特性も考えよう
しかし、これはあくまで一般的な指標です。
例えば、化粧品のように商品そのものの単価が高い場合は、単価の低い商品と比べ、送料や包装にかける費用の負担が少なくなるので、原価率の高い商品でも十分な収益が出ることもあります。
しかしながら価格が高い商品は購入のハードルが高くなるため、リピートされづらいという特徴もあります。
また、商品がもたらす収益を1回の商品販売で見るのではなく、顧客の継続した購入によってあげていくという考え方もできます。
LTV(LifeTimeValue)は、顧客一人が生涯でどのくらいの利益を企業にもたらすかの指標であり、一般的な算出方法は
(1) LTV=年間売上高÷年間顧客数
(2) LTV=平均客単価×平均購買頻度(年間) となります。
購入回数が多ければ、送料は高くなりますが売り上げ自体は上がります。
顧客が年間でどのくらい商品を購入し、利益を出すのかを十分に計算した上で、商品の開発や価格決定を行っておくことが、将来的に高い収益を上げるための基本です。
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