今更聞けない!SaaSとは?クラウドサービスとの関係やメリット・デメリット紹介
2010年代ごろから使われる頻度が多くなった印象のあるインターネット用語の「SaaS」(読み方:「サーズ」または「サース」)。
似たような用語としてPaaS、IaaS、HaaSがあるため、それぞれの用語の意味がはっきりと分からずに混乱している方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、SaaSとはどのようなことを意味するのか、基礎的な内容をご説明します。
SaaSとは
SaaS(サーズ、サース)とは、“Software as a Service”の略称であり、日本語に直訳すると「サービスとしてのソフトウエア」になります。
これまではパッケージソフト(市販のソフトウエア)として販売されていたものが、クラウド上で提供されており、インターネットを通じて利用することができる形態がSaaSです。そのため、ユーザーはソフトウエアをダウンロードする必要はありません。
たとえばGmailは、Google社のSaaSであり、ユーザーはメール用アプリケーションをインターネット上で利用しています。
そのほか、Google AppsやOffice Web Apps、Dropbox、ブログサービス、スマホゲームなどもSaaSに当てはまります。
【クラウドとは】
クラウド(クラウドコンピューティング)とは、インターネットなどを通して、必要なサービスを利用できる仕組みを指します。そのため、クラウドで使用できるサービスは「クラウドサービス」と呼ばれます。
SaaSは、クラウドサービスを大きく4つに分けたうちのひとつ、なのです。
SaaSのメリットとデメリット
では、SaaSにはどのようなメリット・デメリットがあるのか、ユーザー視点から見ていきましょう。
【SaaSのメリット1.即利用できる】
ソフトウエアをインストールする必要がないため、インターネットを利用できる環境ならば、どのような端末や機器であってもいつでも利用することができます。
また最近では、SNSとのアカウント連携によってすぐに利用できるものも増えており、場所・時間を気にせずに利用できます。
【SaaSのメリット2.費用に無駄がない】
有料の場合、サブスクリプション(利用回数や期間に応じての料金設定)方式で利用できるため、無駄なソフトウエアを購入する必要がありません。
そのため、ユーザーにとって初めてのサービスでもトライしやすく、継続するかどうか検討しやすいメリットがあります。
【SaaSのメリット3.複数人とデータのシェアができる】
インターネットを通じてサービスを利用しているため、個別の機器にデータなどが保存される訳ではありません。
そのため、別の場所にいる複数人とデータなどをシェアしやすいメリットがあります。
【SaaSのメリット4.自動アップデートされる】
パッケージソフトと異なり、サービス提供側(ベンダー)から自動アップデートがされるため自分でアップデート作業を行う手間が省けるうえに、常に最新のセキュリティシステムを利用できます。
【SaaSのデメリット1.インターネット接続できないと利用できない】
インターネット接続ができない環境の場合、当然ながら利用できません。
【SaaSのデメリット2.カスタマイズできない】
個々に合わせたサービスではないため、(追加オプションなどが用意されている場合もあるが)カスタマイズすることはほぼできません。
そのため、利用できるサービスをユーザー側が合わせなくてはいけないケースがあります。
【SaaSのデメリット3.長期利用の場合、ランニングコストが高くなる】
メリットで述べたように、有料の場合サブスクリプション形式のため、一度購入すれば良いだけのパッケージソフトよりも、長期利用をするほどランニングコストが高くなります。
【SaaSのデメリット4.ベンダー都合で利用できない時がある】
メンテナンス作業などサービス提供側(ベンダー)の都合により、一定期間利用できなくなる可能性があります。
SaaSは身近なクラウドサービスのひとつ
SaaSは多くの方が知らずに利用している、意外と身近にあるクラウドサービスだということを、お分かりいただけたかと思います。
インターネットが利用できる環境なら、煩わしい手間を省いてすぐに活用できるSaaSサービスは、今後もますます増えていくと予想できますね。
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