物流トレンド!佐川急便と日本郵便が協業!「ゆうパケット」を佐川で!?
EC事業を展開する上で欠かせない物流問題ですが、2021年9月10日、日本郵便(株)と佐川急便(株)は、物流分野での協業に向けて基本合意書の締結をした(基本合意した)と発表しました。
物流サービスのシステム基盤など2社が持つリソースをシェアすることで、課題解決につなげていこうという訳です。
ここではこの両者の合意によって、どのようなサービス展開となるのかご紹介します。
小型宅配荷物の輸送「飛脚ゆうパケット便」
日本郵便が取り扱っているポスト投函型の小型宅配「ゆうパケット」を活用したサービスを、今後は佐川急便で取り扱うことになりました。
2021年11月以降、首都圏の一部で、佐川急便が顧客から預かり、日本郵便に差し出し、日本郵便の配送網で届ける手順となっています。
国際荷物輸送「飛脚グローバルポスト便」
日本郵便が取り扱っている世界120以上の国・地域へ配送可能な国際郵便サービス「EMS」を活用したサービスを、2022年2月から、全国の佐川急便で取り扱うことになりました。
佐川急便が顧客から預かり、日本郵便に差し出し、「EMS」の配送網で届ける手順となっています。
クール宅配便
日本郵便のグループ会社である株式会社郵便局物販サービスが販売する一部のカタログ掲載の保冷商品を、2022年3月から、佐川急便の「飛脚クール便」として取り扱うことになりました。
株式会社郵便局物販サービスから佐川急便が荷物を預かり、佐川急便の配送網で届けられる手順となっています。
新たな取り組み1.幹線輸送の共同化
さらに、新たな協業の取り組みとして、2022年3月1日からは、東京~郡山(3月1日開始)および東京~九州(4月以降開始予定)における拠点間輸送の共同運行便を開始します。
輸送の共同化により、輸送車両を削減し効率化を図るとともに、CO2排出削減に寄与する目的があります。
新たな取り組み2.拠点受け取りの共同化
2022年4月以降、佐川急便が配達したが不在で持ち戻った荷物を、近くの郵便局で受け取りができるよう、東京都内の数局で実証実験が開始されます。
拠点受け取りの共同化により、お客さまの利便性向上を図る目的があります。
新たな取り組み3.ワーキングチームの組成
両社のシナジーを最大限に発揮するためワーキングチームを組成し、お客さまの利便性を高めるサービス開発、インフラの構築に向けての協議を開始します。
EC業界と物流業界全体の未来のために
EC市場の拡大とともに進化せざるを得ない物流サービスの在り方を、協業という形でアップデートする佐川急便と日本郵便の姿勢に、今後の事業展開が期待できます。
EC業界と物流業界全体の未来のために、どのような更なるサービスの進化が続くのか、今後の動向にも注目していきましょう。
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