ECに重要なコピーライティングの種類と特徴について
EC(オンラインショップ)で扱う商品の訴求に欠かせないのが、コピーライティング。最近では「顧客の購入プロセスに沿ったコピーライティング」などのテクニックが注目を集めています。
そこでここでは、ECに役立つコピーライティングの初級として、基本的なコピーライティングの種類と特徴についてご紹介いたします。
コピーには様々な種類や役割がある
一括りに「コピーライティング」といっても、様々な種類があり、役割も違っています。
分類としては、
・企業やブランド、商品のイメージを伝えるイメージコピー
・商品の具体的な内容や、効果、価値を伝えるセールスコピー
などがあります。これらすべてECの運営に有用で、わずか2ワードで売上を左右することもあるのです。
なお、短文のコピーライティングとは異なりますが、「検索流入を高めるSEOライティング」もあります。
イメージコピー
イメージコピーとは、企業やブランド、商品やサービスのイメージや情緒面、雰囲気を伝えるためのコピーのこと。広告業界でいう「コピーライティング」とは、一般的にこのライティング領域を指しています。
イメージコピーは自社広告を打つ場合や、自社ECサイトのトップページでのテキスト、商品広告でのテキストに使われることが多く、コピーとして有名なタワーレコードの “NO MUSIC, NO LIFE!” はタワーレコードを知らない人でも目にしたことがあるかもしれません。
このように、イメージコピーは人々の心をひきつける力があり、直接商品を訴求する訳ではないですが、自社や商品のイメージをつかんでもらうことに最適なコピーと言えます。
セールスコピー
セールスコピーとは、商品そのものの特徴や効果、利益などを記載するコピーのこと。
サイトの商品ページやダイレクトメール、広告などで使われているコピーで、ユーザーに購入させるための直接的な働きかけとなります。そういったことから「〇〇本売れている」や「テレビで取り上げられた」などの数値や事実を取り扱うこともあります。
また、セールスコピーは、成果評価として数値的に良し悪しを検証することが可能な点も特徴的です。
SEOライティング
SEOライティングとは、各社が提供している検索アルゴリズムに沿って文章を書くライティングのこと。主にGoogleが提供する検索エンジンのアルゴリズムに合わせて書くことが多いです。
該当する検索エンジンの評価基準を押えてライティングすることにより、検索結果で上位に表示されやすくなり、上位に表示されるとサイトへの流入数を多く獲得することが期待できます。
このライティング方法は検索エンジンのアルゴリズムの変化に左右されるため、日々、変化のチェックが必要になってきます。
マイクロコピーとは
上述したコピーライティングの他に、昨今注目されているコピーが「マイクロコピー」です。
マイクロコピーとは、サイト上のUI(=「ユーザーインターフェース」。グローバルナビゲーションやボタン、画像など)に記載する短いテキストを指します。主にボタンやサインアップ画面、フォームラベルなどに記載されています。
このマイクロコピーが、適切なタイミングで適切に表示されているか否かで、ユーザーの行動が大きく変わるとされています。
例えばECサイトにおいて「新規会員登録」というボタンがあった場合、この新規会員登録というテキストを、よりユーザー利益に沿ったワードに変更するだけで新規会員登録者数が大幅に上がる、といったことが起こり得るのです。
マイクロコピーの特徴として、ABテストでどちらがより成果が高いか検証することができます。
まずは他社を参考にコピーを記載することもできますが、マイクロコピーは各サイトの特色によっても効果が変わるため、まずは2種類のコピーを用意して期間を定めてABテストをすることで、より自社のサイトに適したものを見つけることが重要です。
マイクロコピーはCVを左右することも多いことから、ちょっとした工夫によって大きな成果につながることも期待できるため、ABテストはできるだけ行ったほうがよいでしょう。
コピーはユーザーとのコミュニケーションポイント
対面での接客ができないECは、テキストによるコミュニケーションが大きな力を発揮します。
もちろん画像による訴求やシステムとしてのユーザビリティも重要ですが、同時にコピーの見直しも行うことで、さらに成果の高まるEC運営を目指しましょう!
キーワード
登録されたキーワードはありません