よーじやも始めた化粧品の定期通販! 定期購入・通販のメリット・デメリットとは
京都土産として人気のあぶらとり紙で有名な老舗化粧品・化粧雑貨ブランドの「よーじや」。化粧水や美容液といった基礎化粧品も人気を博している中、2022年2月1日より、基礎化粧品の定期通販をスタートさせました。
このように、化粧品の定期通信販売が広がりを見せる背景には、スマートフォンの普及によるEC市場の急速な拡大と、2020年からのコロナ禍による実店舗販売の(事業者、消費者双方にとっての)厳しい状況が影響しています。
事業規模の大きさに関わらず、多くのスキンケア・化粧品ブランドが開始している化粧品の定期通販・定期購入システム。ここではそのメリット・デメリットについて見ていきます。
定期通販に適した商品ジャンルとは
定期通販(定期購入)とは、一定間隔で定期的・継続的に同じ商品をユーザー(消費者)に自動で届ける販売モデルのこと。
ユーザー側にとっても事業者(販売者)側にとってもメリットが多いことから、定期購入に参入する事業者が増えています。
とはいえ、当然ながら全ての商品ジャンルにおいて定期購入モデルが適している訳ではありません。一般的に、定期購入モデルが成り立ちやすい商品ジャンルは、「消耗品」「長期的に使用し続けるもの」であることです。
たとえば、先述した化粧品(ベースメイク、基礎化粧品)、サプリメント・健康食品といったものが代表格として挙げられ、ユーザーにとって「気に入れば長く使用したい=無くなると困る」存在になれる特色があるかどうか、がキーポイントとなります。
定期通販のメリットとは
では、期通販・定期購入システムのメリットとはなんでしょうか。
まずユーザー側にとっては、「都度の注文手間が省ける」「購入のタイミングを忘れていても届けてくれる」「在庫切れを気にしなくてよい」「(場合により)1回購入よりもお得に購入できる」ことが挙げられます。
事業者側にとっては、「中長期での売上の確保・見通しがつく」「収益が安定しやすい」「在庫の計算がしやすい」「愛用者にアンケートをお願いしやすいため、愛用者ならではのユーザーニーズを取りやすい」「情報を収集しやすく、ユーザーサポートがしやすい」「(アップセル・クロスセルなど)マーケティング戦略を立てやすい」というメリットが挙げられます。
化粧品、特に基礎化粧品(スキンケア)の定期通販の場合、ユーザーは肌に合えば長期的に毎日使用し続けるため、ユーザー・事業者双方にとって利便性が良く、事業者はよりよいサービス提供や商品開発などに力を注ぐことができるのです。
このように、ユーザー側にも事業者側にもメリットが多く見られる定期通販。ですが、残念ながらデメリットもあります。
定期通販のデメリットとは
定期通販の一番のデメリットは「定期通販の契約をしてもらうまでの、顧客獲得にコストがかかる」点です。
定期的に購入するとユーザーが決めるまでには、商品と出合い、ファンとなってもらう過程が重要です。
最初は「サンプル」や「トライアルセット」の購入、次に「1回だけの本品通常購入」という段階を踏んで、繰り返し使いたいと感じてもらった上で「定期購入」という、長期的視点でファンを獲得することを念頭に置かなくてはなりません。
そのため、いかにユーザーが定期購入に踏み切るハードルを低くできるか、が定期購入者数を増やすためには欠かせないのです。
とはいえ定期購入を促すために、ユーザーに誤解を与えるような表記はトラブルの原因となります。消費者庁による定期購入に関する規制の強化もされているため、きちんと確認した上で施策を行うようにしましょう。
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