2019年越境ECの今|越境ECは本当に儲かるのか!?
EC市場は国内だけでなく国外にも広がりを見せています。
こうした流れに合わせて登場してきたのが、国境を超えたECサイト「越境EC」です。
数年前からその興隆は予想されていましたが、その勢いは2019年現在も衰えを見せることはないようです。今回は、越境ECの現状を解説していきます。
中国の越境EC政策改定&延長
2014年時点で越境ECを用いて、6,064億円もの日本製品を購入している中国。
インターネット利用者の数も、増加の一途をたどり2018年では6.5億人と、一国でほぼEU全体のユーザー数と同等となっています。
その中国が、2019年1月に「越境EC輸入販売政策」改定と延長を行いました。
もともとこの政策は2016 年から越境ECの健全な成長・市場開拓のために施行されていたもので、中国政府が発表するECでの販売を許可する「ポジティブリスト」に適応した製品に関しては、税が優遇されるというもの。
これによって、越境ECを運営する企業が海外から仕入れを行う際により安い税率で品物を入手できることになります。当然、越境ECを運営する企業活動はさらに活性化していくことが予想されます。
新興国でも今後さらに高まる越境EC熱
中国だけでなく、インドやインドネシアなど中進・新興国でもインターネットユーザーの増加を受けて、越境ECサイトの利用がさらに高まりを見せていくと予想されます。
特に13億人の人口を抱え、今も経済成長を続けるインドは今後大きな市場となるでしょう。
越境ECで商品を販売するためには?
海外に物品を販売する場合、最も簡単なのは海外の企業が運営する越境ECサイトに出品することです。
海外向けのECサイトを開設することによる運用コストや在庫を抱えるリスクを考えてもこれが最もおトクです。
注目が集まる海外越境ECサイト
中国:天猫商城 Tmall.com
中国最大のECショッピングモール「アリババ」が運営するサイト。6500万人を超える会員数と20兆円を優に超える流通額が魅力です。
参入のためには、中国で営業を行うためのアカウントや保証金、年会費が必要でありますが、中国市場を見据えた足がかりとしては非常に有力です。
インド;AMAZON INDIA
今後さらに経済の成長が見込まれるインドにおいて、有力な越境ECサイトの候補となるのはアマゾン・インディア。
越境ECサイトの常として英語での出店、販売業務を行う必要がありますが、それさえクリアできれば大きな商機が見込めるでしょう。
越境ECサポートを行う企業に依頼するのも一つの手。
少子高齢化が進む日本国内の市場と比べ、まだ勢いのある新興国や中進国の市場はいまだにブルーオーシャンであるようです。
しかし越境ECを行うためには、英語をはじめとする他国語での申請や対応、国によっては出店審査など乗り越えるべきハードルが多いのも確か。
現在ではこうした越境ECへの出店サポートを事業として行っている企業もあるため、そうしたサービスを利用するのも一つの手であると考えられます。
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