SEOで注意したいページのリンク切れ|検索エンジンの評価はリンクに左右されるのか
自社サイトに見込み顧客・潜在顧客を効果的に呼び込むために、対象ユーザーが求めるであろう記事を定期的に掲載するマーケティング手法「コンテンツマーケティング」。
ここ数年でコンテンツマーケティングを行う企業は急増し、多くがSEO(検索エンジン最適化)対策を意識した記事作成に注力しています。
しかし中には、一度公開した記事は更新することなく、公開直後から放置したままで記事数が溜まっていく……、という状態になっているサイトもあり、公開後の放置によって結果的にサイト全体のSEOにまで良くない影響を与えているケースがあるのです!
そこでここでは、上述のような記事放置問題でしばしば挙げられる「リンク切れ」に注目し、リンク切れがSEOに対してどのような影響を与えるのか、ご説明します。
リンク切れとは
「リンク切れ」とは、サイト内で設定された他ページへのリンクが、何らかの原因によって正しく機能しなくなり、正しいリンク先ページが開かずにページの内容が見られない状態を指します。
この場合、リンク先ページには「404 File not Found」と表示されるため、「404エラー」と呼ばれます。
リンク切れと検索エンジンの評価
ではリンク切れの「404エラー」になっていた場合、該当サイトにはどのような影響があるのでしょうか。
リンク切れになっていると、サイトを訪れたクローラー(Googleを代表とするロボット型検索エンジンが、ウエブサイト上の情報を収集して登録するプログラム)もまた、リンク先でページが終わるために、そのリンク切れページまでで情報収集をストップさせます。
こう聞くと、検索エンジンにサイト全体や記事ページの評価が下げられ、検索順位が下がってしまうのではないかと、懸念される方もいるかと思います。
ですが結論としては、「リンク切れによる検索順位下落は起こらない」のです。 これはGoogle社が発表している『Googleウエブマスター向け公式ブログ』における、「404はサイトに悪影響を与えますか?」という質問への回答に書かれています。
“サイトの一部の URL が既に存在しない、または 404 を返していた場合も、サイトの他の URL (200(Successful)を返すもの)の検索結果内での掲載順位には影響しません。404レスポンスコードは、インターネットにとっては正常な動作です。インターネットは常に変化しており、新しいコンテンツが作られ、古いコンテンツはなくなっていきます。コンテンツがなくなったとき、404 HTTP レスポンス コードを返すことが通常の動作です。検索エンジンはこのことを理解しています。”
※『Googleウエブマスター向け公式ブログ』より引用
つまり、インターネット上では常に多数の新しいページ(コンテンツ)が作成・公開され、古いページは(そのまま蓄積されることもありますが)削除されることがよくあります。
そこで「リンク切れは珍しくない」と検索エンジンは判断するため、サイトの評価が下がることもないのです。
リンク切れはユーザビリティの低下
ここまで見ると、「リンク切れは放置しておいても特に問題はない」と安心されたかもしれませんね。
しかし残念ながら、リンク切れをそのままにしておくと、間接的にサイトの評価が下がってしまうことがあるのです。
その理由は「リンク切れによるユーザビリティ、ユーザーエクスペリエンスの低下」によって、サイトの品質が低いと判断されてしまうため。
つまり、サイトを訪れたユーザーは、より有益な情報を得ようとリンクボタンやアンカーテキストをクリックします。しかしリンク先に情報がなかった場合、それはユーザーにとって無利益な経験となり、リンク切れを掲載しているサイトは「利便性の低い、質の低いサイト」と評価されてしまいます。
「ユーザビリティが低く、ユーザーにとって有益でないサイト」と評価されたサイトは、当然ながら検索エンジンによる評価も低くなるため、検索順位もまた比例して下落してしまいます。
以上から、直接的にリンク切れがサイト評価を下げることはないものの、ユーザーにとって有益でなくなることから「間接的にサイト評価が下がる」ため、SEOの観点からも「リンク切れは放置すべきでない」と判断できるのです。
リンク切れはサイトの信頼性に関わる
リンク切れがあるからといって、すぐにサイトの評価が下がらないことは、お分かりいただけたかと思います。しかしあまりに多発している場合、サイト全体の信頼性にも関わるために、放置するのは得策ではありません。
リンク切れの原因は、単純な誤字脱字の時もあれば、リンク先ページが削除されてしまっていることもあります。
前者が原因の場合はすぐに解決できるため、もしもリンク切れを発見した場合は、まずは誤字脱字チェックを入念に行いましょう!
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