ECサイトの決済方法はこれからどう変わる!?キャッシュレス時代の決済について
現在日本のECサイトで主流となっているのはクレジットカードによる決済。
しかし、現金社会の日本においてはそれでも、銀行・郵便振替、代引きなどの決済方法が根強い人気を持っています。では、今後その流れはどう変わっていくのでしょうか。
ECサイトでの決済方法の変遷
ネットの黎明期、ECサイトの決済で主流となっていたのは、代金引換や銀行振込などの現金で支払う方式の決済方法。それまで行われていた雑誌などでの通信販売のスタイルを踏襲したものでした。
その後、ECサイトの増加とカートシステムなどの普及によって次第に決済方法は多様化していきます。現在も主流となっているクレジットカードは早い段階からECサイトの決済方法として浸透。さらに、ネットバンクが登場したことによるネットバンキング、携帯電話のサービス進化に伴って普及したキャリア決済、交通機関のカードと一体化することの多い、チャージ式の電子マネーも今ではおなじみのものとなりました。
一部海外などでは、Bit Coinなどを使って支払いができる仮想通貨決済ができるサイトなどもありますが、これそれほど普及していない様子。安定性が低く、価格が変動しやすい仮想通貨の利用にはまだまだ時間がかかりそうです。
多彩な決済方法を用意しておくことのメリット
先述したように日本では、クレジットカードの普及や利用が進んでいるものの、いまだ現金主義の消費者が多いのが特徴的。
一方で、中国や韓国などでは、キャッシュレス化が非常に早いスピードで進んでいます。日本でも2020年の東京オリンピック開催に向けて、キャッシュレス化が進んでいくと予想されますが、ECでの決済に関してはまた別の話。
日本国内の消費者を対象にECサイトを運営する場合、銀行振込が行えない、代引きに対応していない、クレジットカードが使えないなどの決済方法に制限があると、いわゆる「かご落ち」に繋がってしまうことも。特に消費者の年齢層が高い商品を販売するサイトなどでは、キャッシュレス化に対応しつつも、しばらくは現金を使った決済方法を残しておくことが求められるでしょう。
2019年以降に予想される決済方法の変化
今後、ECにおける決済方法の変化の要因としては、やはりキャッシュレス化の影響が大きいと言えるでしょう。
ECサイトだけでなく、実店舗でのクレジットカードや各種の決済方法が普及することで、人々がキャッシュレス決済に慣れ、銀行振込や代引きといった手段を取ることが少なくなると予想されます。
さらに、こうしたキャッシュレス化を牽引するのが、利用金額に応じてポイント還元を行うなどの施策を展開する、Line payやpay Payなどのアプリ決済であると考えられます。
今後ECの決済を見直す際には、こうした新たな決済方法の導入と共に、どの段階まで現金による決済を残していくかの見極めが重要になってくるかもしれません。
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