マイクロコンバージョン
運営 公開日:2020.07.20

マイクロコンバージョンとは?中間コンバージョン設定のメリット・デメリットと注意点

ウエブサイトでの広告運用に関する業務を担っている方なら、「マイクロコンバージョン」という用語を耳にしたことはあるかと思います。

簡単に言えば、マイクロコンバージョンとは、最終的な成果であるコンバージョン(略してCV)率を上げるための施策を検討する際の指標となる「中間のコンバージョン」を指します。

ここでは、このマイクロコンバージョン設定のメリット・デメリット、注意点についてご説明します。

マイクロコンバージョンとは

先述したように、マイクロコンバージョンとは、購入や申込など最終的な成果であるコンバージョンに至るまでの、ユーザーの途中経路に設定する「中間のコンバージョン」を指します。

たとえば、ユーザーがある商品を購入する際に、一直線に購入ボタンをクリックするとはほぼ考えられません。

商品の説明ページを読んだり、使用方法の動画を視聴したりし、さらに個人情報の入力や確認画面など、いくつかのアクションを踏んだ上で、最終的に購入に至る(もしくは離脱する)のが通常です。

そのため、最終地点でのコンバージョンのみの情報を収集しても、「どの時点でユーザーが離脱しているのか」は測れないため、サイトの問題点を知り、対策することは困難と言えます。

そこで活用されるのが「マイクロコンバージョン」です。最終コンバージョンに至るまでの「中間コンバージョン」であるマイクロコンバージョンを設定すれば、どの段階でユーザーが最終コンバージョンへの道程から離れていくのか、詳細なデータを得ることができるようになるのです。

マイクロコンバージョンのメリット

では、マイクロコンバージョンを設定するメリットについて見ていきましょう。

まず、複数の広告など施策を行っているが、コンバージョン自体の数値がすべてにおいて低いために、比較検証データとして機能しない場合があります。

そのような時に、各々の施策にマイクロコンバージョンを設定しておくと、中間地点ではどのような施策のほうがユーザーの離脱が少なく、最終コンバージョンに近づいていっているのか、ユーザーの動きを比較検証することが可能となるのです。

つまりは、ユーザーが離脱する要因を詳細につかむことができ、より改善策の成果が上がると考えられます。

さらにメリットとして、マイクロコンバージョン設定による詳細なデータがあることで、最終コンバージョンの予測データが少なくても補足できるため、Google広告の自動入札の予測精度が高まる点が挙げられます。

マイクロコンバージョンのデメリット

マイクロコンバージョンを設定することで考えうるデメリットは、シンプルに「管理」の工数がかかる、という点です。

ですが、これはより精密なデータを取集して最終コンバージョン率を高めるためであれば、必要工数として捉えられるため、デメリットとは言えないかもしれません。

本来の目的を見失わずにマイクロコンバージョンを設定しよう

マイクロコンバージョンを設定することは、マーケティング施策を成功に導くためには必要な手段です。

とはいえ、むやみにマイクロコンバージョンを設定し、その地点でのコンバージョンを追うだけでは、本来の目的である最終コンバージョンの向上は達成されません。

最終的な目的を見失うことなく、その目的に見合ったマイクロコンバージョンを設定し、データ収集・見直し・改善を繰り返すことを忘れずに、マイクロコンバージョンを設定されることをおすすめします。

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