商品企画
プロモーション 公開日:2018.09.10

商品企画の基本|分析&データ収集がキモ「基礎から学ぶ商品企画」

商品企画はその名の通り、販売する商品のコンセプトや販路・販売方法などを企画する仕事です。

しかしながら、ただ単に思いついたアイデアを商品にするのでは、事業として成り立ちません。大切なのは「売れる商品」を見極め、企画を通して現実の形を与えること。

ここでは、商品企画をする上で必ず押さえておきたい基本中の基本についてお話しします。

企画の初歩は、消費者思いとなること

当たり前のことですが、商品は消費者に販売するものです。

商品企画を行う上で売れる商品を企画するためには、「消費者が何を欲しているのか」を理解するのが大前提。

そのために役立つのが、マーケティングの基本、3C分析。

「自社」と「消費者」さらには「競合他社」の3つの視点から、「消費者が欲しいと感じているものは何か」「これから消費者が欲しがるものは何か」「自分たちが顧客のニーズに応えられる点はどこか」「消費者が競合他社と自社を比較した際、差別化できる点はどこか」などの観点から、自社の立ち位置と、商品の方向性・コンセプトを探っていきます。

ここで大切なのは消費者の目線。

作り手や売り手の立場になるとついつい「自分たちの商品を売るためのアイデア」に考えが偏りがちになりますが、これは厳禁。

売れる商品を企画するためにはまず、自分のアイデアではなく市場を理解し、消費者の心理に沿って考え始めることが肝心です。

情報を集めよう

では「市場や消費者を理解する」ためには、どうすれば良いのでしょうか。

その手がかりとなるのが、2つの情報。

「定量データ」と「定性データ」です。

定量データとは簡単にいえば数値化された情報のこと。市場の規模や売り上げ、メディアでの露出頻度、市場に向けられたアンケート、あなたがすでに一定の商品を扱っていれば過去の購入データやECサイトのアクセス解析などがこれにあたります。

一方で、定性データとは数値にすることが難しいデータのこと。

「商品の気に入っている点」「なぜ商品を選んだか」「どういった機能や性能が欲しいか」「好みのパッケージデザイン」など、消費者の感性が反映されるものを指します。

大まかな市場の比較検討やトレンドを追うのであれば定量データが大きく役立ちますし、今までにない商品を開発したり、よりユーザーフレンドリーな商品へとブラッシュアップさせるという場合は、定性データを活用することが商品企画を成功させる有効な手立てとなります。

時には消費者の期待を裏切ろう

商品企画にあたっては、こうして集めたデータを解析しながら商品の方向性を決定していくのですが、時にはデータを集積した上でその結果に反することも大切。

データとして現れてくる情報は、消費者の気持ちや購買意欲の反映ではあるのの、実際には消費者が常に欲しいものや次に売れる商品を予測できているとは限りません。

現に大ヒットする商品には、今まで消費者が思ってもみなかったものの、使ってみればその利便性を理解し使用し続ける、といったものが少なくないのです。

消費者の期待を良い意味で裏切る企画を立てるためには、まず市場や消費者心理を十分に理解した上で、ワンランク上の価値提案を行えるかどうかにかかっています。そのためにはまず、定量・定性双方のデータを集めるための仕組みづくりを行い、日頃から顧客の動向をチェックしておく地道な習慣が大切です。

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