サイト構築 公開日:2017.07.21

ABテストを使ってランディングページを改善する

ECサイトの要であるランディングページですが、作ってそのままではなかなか効果が出にくいケースが多いです。
そこで、より強いページに改善していくための方法として、ABテストを行って検証していくことが重要になってきます。
アドエビスのような有料ツールを使用する方法もありますが、ここでは簡単に無料で使えるGoogle Analyticsや、Google Adwordsの機能を使ってのABテストをご紹介します。

ABテストで検証すべきGoogle Analyticsのデータ

ABテストでは広告などからのアクセスを一定期間計測し、複合的にデータを比較して、客観的にどのパターンのページが優れているかを導き出し、サイト改善を行っていきます。
ここではGoogle Analyticsのデータを検証して、ABテストをするページの比較をする方法をご紹介します。

①直帰率(遷移率)

ユーザーがWEBサイトに訪れて、他のページに遷移したか、それともそのまま直帰したかというデータを検証します。
直帰率が高い(遷移率が低い)ほど、ページの内容に興味を示さなかった確率が高くなり、マイナスとなります。

②サイトの滞在時間

ユーザーの滞在時間を比べることで、ページ内のコンテンツにどれだけ興味があったかを予測します。

③コンバージョン率

サイトに訪れたユーザーのうち何パーセントの確率で購入に至ったかを検証します。
最終的にはこのデータが一番重要なポイントとなり、直帰率が高くてもCV率が高いページを優先させることがあります。

ABテストを行うべきいくつかのポイント

①メインイメージ

ページに訪れたユーザーが真っ先に目にするコンテンツであるため、離脱率や成約率に大きく直結します。
イメージしやすい人物を使用したり、抽象的なイラストにするなど、商品よってどういう訴求がいいのかを検証していきます。

②メインのキャッチコピー

こちらもユーザーが訪問時に最初に印象を与えるものなので、同じメインイメージで違うテイストのキャッチコピーを使用してみる事で、直帰率に大きく開きがでる場合があります。

③コンテンツの順番

コンテンツを配置する順番も、直帰率や滞在時間に大きく影響してきます。
ユーザーに興味をもってもらいやすい記事やコンテンツから優先的に並べていく方が直帰率が下がる傾向にあります。

④ページの配色

暖色系や寒色系など、色によってもユーザーに与える印象は大きく異なるため、同じコンテンツで配色違いのページも比較してみる価値があります。

⑤お申込みボタン

購入を決めた際にまずクリックされるのが、フォームに進むためのお申込みボタンです。
ボタンの色や形、動きを持たせることによっても目立ち方がかわるので、クリック率を比べることでどのようなボタンが購入につながりやすいかを検証します。

リスティング広告のABテストの設定方法

Yahoo!プロモーション広告やGoogle AdWordsの検索広告やディスプレイ型広告(バナー広告)においては、同じ広告グループに複数のURLを設定できるので、同じ広告素材を使って異なるリンク先URLを設定して、均等に広告を配信することが可能です。
ただ、その際に注意しなければいけないのは、キャンペーンの設定の広告のローテーションの機能です。
クリック率やコンバージョン率を評価して、自動で最適化される機能がデフォルトで設定されているので、ABテストのように広告を均等に配信したい場合は、「均等にローテーション」を選択する必要があります。

ABテストを繰り返すことでより強力なランディングページに

一つの項目でABテストを行ったあとは、一番データが良かったページを元にまた違う項目でABテストを行い、何度もそれを繰り返していくことで、よりユーザーのニーズに沿った、信頼度の高いランディングページになっていくので、常に改善を行う事が重要です。

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