サイト構築 公開日:2017.09.05

ランディングページデザインの遍歴

WEBでの通信販売が始まってから、ランディングページデザインは大きく変化してきました。
制作会社のWEBデザイナーによってその時々で流行りがあり、コンバージョン率や申し込みボタンのクリック率などを向上するために試行錯誤が繰り返されてきました。

また、スマホの台頭やデバイスの処理速度の改善、データ送受信速度の向上によって、文字から画像へ、画像から動画へと、コンテンツの容量も増えてきています。

ここでは今までのデザインの歴史も踏まえながら、2017年現在のランディングページデザインのトレンドについて考えてみます。

ランディングページデザインの偏移

ECサイトの聡明期では原色のバナーがちかちかしたりと、立体感もなくとにかく目立たせるような、言ってしまえば下品なサイトが多くありましたが、近年では影や光の調整などで立体的なデザインが好まれるようになり、タイトルバーなども全て立体的に作られていました。
そこからここ数年は、よりフラットでシンプルなデザインがユーザーに好まれるようになり、コンテンツの強弱がより強調されるように工夫されてきています。
タイトルバーなどはフラットデザインで、部分的に立体的なデザインを導入することで、よりインパクトを与えられるようになってきています。

申し込みボタンの工夫

アクションを起こすための申し込みボタンを目立つように工夫することで、よりクリック率を上げ、コンバージョンにつなげる努力がされてきました。
現在では立体的なデザインによってボタンを強調したり、jqueryなどを使ってボタン自体がスライムのように動いて目立つようになっていたりと、より申し込みボタンを無意識に意識させるデザインが増えてきています。

ランディングページ一体型フォームの導入

以前はレンタルカートの仕様によって、広告からランディングページに遷移してきた際、商品購入は一旦商品詳細ページへ移動する事が前提となり、その後購入数やオプションのみを選択してからカートページに移動する方法がとられてきました。 現在はそこからさらに進化して、LP内に個人情報の入力や支払い方法や配送方法の選択など、全ての入力項目を設置して、コンバージョン率をあげるランディングページデザインの施策がとられてきています。

商品紹介動画の挿入

スマホの性能が今よりも低かった頃は、ページ容量や読み込み速度の問題でランディングページデザインではなかなか難しかった動画の設置も現在ではよく見かけるようになりました。
動画で見せることで、直感的に商品の情報を訴求できるので、積極的に導入している会社が増えてきています。

スマホ専用デザインへの分岐

PCページをスマホで見せせていた時代から、スマホ専用のランディングページデザインを作成した企業がより高い効果が得られるという事例が増え、それからコンサルティング会社からスマホ専用のランディングページデザインの必要性が広く訴えられ、一般的に普及してきました。
同じURL上で文字サイズや画像サイズを調整したPC/スマホ兼用ページや、共通のコンテンツを使用して見せ方を変えるレスポンシブWEBデザインが利用されるようになってきましたが、スマホ専用のランディングページデザインも常に進化してきました。
縦長の画面に合わせて、TOPのメインイメージを縦長に作成してインパクトを出したり、フリックスライドを多用したり、PCよりもスクロールの長いページにするなど、デバイスに合わせてランディングページデザインは進化を遂げてきています。

記事コンテンツメインのLP制作も

2chやNEVARまとめなど、まとめサイトや比較サイトなどの情報系サイトの増加によって、ユーザーがテキストメインの情報収集に慣れてきた事もあり、記事メインのランディングページデザインの表現が増えてきています。
広告アピール度の強い商品ページよりも、記事を読ませるページからシンプルな商品情報へのリンクするLP制作の方がコンバージョンが上がるケースがあり、商材によってはマーケティングのトレンドになりつつあります。

常に進化するデザイン・サービスと情報収集

各デバイスの処理能力やデータ送受信速度の向上によって、現在ではランディングページデザインに関する制約は少なくなってきていますが、サイト訪問者のニーズに合わせて、今後も新しいアイデアが出てくると思います。
常に情報収集を行って自社のランディングページデザインに取り入れていくことも重要ですが、レンタルカートの新しいサービスへの対応のお知らせなどで新しい発見をすることも多いので、新機能のリリースなどは参考にされることをお勧めします。

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