サイト構築 公開日:2018.05.08

A/Bテストの実施方法とチェックポイント

WebサイトやLP(ランディングページ)を作る上で、表現方法や情報の整理を行う際、どのようなスタイルにすれば効果が上がりやすいのか、多くのディレクターや担当者が頭を悩ませています。そんな時に有用なのが、A/Bテストというチェック方法です。
では、そのA/Bテストとはどのようなものでしょうか、基礎から実際にテストを行うまでのチェックポイントを紹介していきます。

A/Bテストとはどのようなもの?

A/Bテストは、webページやランディングページのデザインや情報の全体、もしくは1部分をA・Bの2パターン作成し、ユーザーを半数ずつ振り分けて調査しどちらが高い効果を発揮するのか検証するというテスト方法です。
A/Bテストのメリットは、広告などの出稿と比べ、検証にかかるコストが低い点。このことから、できる限りコストを抑えてマーケティング課題に答えを出していく、「グロースハック」の手法としても取り入れられています。

A/Bテストの実施方法

では、A/Bテストで比較できるものにはどのようなものがあるのでしょうか。 実際には、A/Bテストの対象となる対象は、無数に存在します。
テキストの大きさや色、背景色、画像の大きさ、ボタンの位置など、打ち出す商品の数だけ比較方法はありますが、一般的には

① ファーストビューの画像
② キャッチコピー
③ ボタンの色や配置
④ 見出しの作り方(大きさ、色、フォントの種類など)
⑤ 段落数やテキスト量、改行位置
⑥ メリットの訴求方法(割引率を%表示にするか、円表示にするかなど)
⑦ カスタマーボイスの種類や対象

などが一般的です。 とはいえ、これから初めてA/Bテストを行う人がこれら全てを行うのは難しいもの。 まずは、効果のわかりやすいファーストビューの画像変更やキャッチコピーやボタンの配置などからはじめていくことをおすすめします。

A/Bテスト実施時のポイント

A/Bテストを行う上で大切なことは、比較する内容に明確な根拠を設けること。 ただ漫然とデザインやテキストを変えるだけでは、十分な検証は行えません。

テストを行う際には必ず仮説を立てつつ、その裏づけを行う形で複合的に試行錯誤を行いましょう。
例えばバナーであれば、①暖色がいいのか、寒色がいいのか ②バナーの位置は左がいいのか、右がいいのか ③文字は大きい方がいいのか、小さくてもいいのか など複数の条件を試しながら、結果を重ね合わせていくことが大切。

また、テストによる変更を加える際には、LPのターゲットユーザーを意識することも大切です。LPであれば流入元の検索エンジンを使うターゲット層の趣向、商品を使う男女や年代など、できる限り同カテゴリーのユーザーに向けた比較を行うことが比較検討を容易にする鍵となります。

繰り返し行うことで効果がさらにUP

デザインに優れたサイトや魅力的なキャッチコッピーを作っても、最終的に判断するのはユーザーです。であれば、何が効果的であるかはユーザーに聞くのが一番。 A/BテストはLPやWebサイトの利用状況を指標として、ユーザーの声を聞く有効な方法です。ただし、このA/Bによって良い結果が出たクリエイティビティであっても、その効果が全てずっと続くという保証はありません。
インターネットをめぐる環境の変化や実社会の変化、取り扱う商品やサービスを取り巻く市場環境を見ながら、「今どのような情報の打ち出し方が効果的なのか」を求めてブラッシュアップしていくことが何より大切です。
A/Bテストは、比較的簡単に行えるマーケティング手法。
これまで、使ったことがないという方は、この機会に自身のwebサイトやLPのブラッシュアップを測ってみませんか?

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