主要ECモールの流通総額と店舗数|運営会社公式サイト・IRに見る流通額まとめ
世界的な規模で拡大し続けているECサイト業界。あらゆる分野において、ネットショップ出店はあたり前のこととして捉えられる時代になっています。
日本国内だけに限っても、EC店舗数は莫大な量となっています。とはいえ、多くの店舗は「モール」(別名「インターネットモール」「オンラインモール」「オンラインショッピングモール」など)と呼ばれる、複数のEC店舗を1つに集めたサイトに、テナントとして入っているのが現状です。
そこでここでは国内の主要ECモールに注目して、その流通総額と総店舗数についてまとめました。
Yahoo!ショッピング(ヤフーショッピング)
Yahoo!JAPANが運営する日本最大級のオンラインショッピングモール。
取扱い商品ジャンルはファッション、コスメ、家電、食料品、ギフト、日用品まで幅広く取り扱っているため、モール利用層の性別・年代や趣味趣向もほぼ限定されていません。
Yahoo!JAPANの公式発表によると、2018年4~12月期(第3四半期)におけるEC国内流通額(Yahoo!ショッピング、アスクルにおけるLOHACO(ロハコ)事業、一休などを含む)は5,747億円で前年同期比14.0%増、とのことです。
総店舗数は2017年3月時点で514,000店舗。2013年12月時点では29,000店であったため、およそ17.7倍に増加しています。
Amazon Japan(アマゾンジャパン)
アメリカ合衆国のシアトルが本拠地の Amazon.com ( アマゾン・ドット・コム ) の日本法人アマゾンジャパン合同会社が運営する、日本のオンラインショッピングモール。
本・書籍・DVD系のイメージが一番強いものの、(Yahoo!ショッピングと同じく)ファッション、コスメ、家電、食料品、ギフト、日用品まで幅広く取り扱っています。
公式発表はないものの、(公式発表されているデータをもとに推測すると)第三者による流通額は約9,200億円、直販による流通額は約1兆2,400億円と考えらえます。そのため流通総額は2兆円を超えていると推測できます。
総店舗数も公式発表されていないために推測になりますが、およそ300,000店舗ではないかと考えられます。
楽天市場
楽天株式会社が運営しているオンラインショッピングモール。他のモールが扱っている商品カテゴリーのほか、金融・保険なども扱っているのが特徴的です。
楽天の公式発表によると、2017年度の流通総額は3兆3,912億円とのこと。これは前期比13.6%増という結果です。
また総店舗数は45,619店舗とのことです。
Wowma!(ワウマ)
2016年12月にディー・エヌ・エー(DeNA)がネットショッピングモール「DeNA ショッピング」と「au ショッピングモール」(KDDIと共同で運営)をKDDIに譲渡し、2017年1月にブランド統合して生まれたショッピングモール。
当然ながらauユーザーを取り込みやすい仕組みを作り、さらにau経済圏外からの誘導にも力を入れているのが特徴的です。
公式発表では、2017年(2017年1~12月)の流通額は前年比132%。2017年12月の出店店舗数は前年同月比370%、商品数は同160%、とのこと。ただし正確な数字は不明。
また別資料によると、総店舗数は6,000店舗以上とのことです。
モール出店のメリットの打ち出しが重要
その他、ファッション系モールの「ZOZOTOWN」、リクルートが運営する「ポンパレモール」など多数ありますが、モール全体の店舗数の60%以上を「Yahoo!ショッピング」が占めています。
ただしモール以外にも「インスタントEC」という、手軽にECサイトを作成・運営できるモノもあり、モールに出店している店舗数と比べて今やインスタントECのほうが多いと言われています。
インスタントECは今後も拡大傾向にあるため、モール運営者はモール出店におけるメリットを最大限にアピールすることで、店舗数・流通総額のさらなる上昇を狙う必要があります。
キーワード
登録されたキーワードはありません