フラッシュマーケティングとは?ハイブランドでも成功する短期決戦型マーケティングとは
ECサイト(オンラインショップ)業界に携わる運営者や業務担当者の方などならば、一度は聞いたことがあるであろうマーケティング用語に、「フラッシュマーケティング」が挙げられます。
とはいえ、「フラッシュマーケティングって具体的にどういうこと?」と疑問に思われている方は少なくないのではないでしょうか。
そこでここでは、ハイブランドも実践し成果を出しているフラッシュマーケティングについてご説明します。
フラッシュマーケティングとは
「フラッシュマーケティング(flash marketing)」とは、“Flash”(フラッシュ=瞬間、急速、即座に)という語が表すように、短期間で行うマーケティングのこと。
具体的には、短期間限定の割引価格や特典、ポイントなどをつけたクーポンやキャンペーンを提供するマーケティング手法を指します。
なお、多くの場合、短期間とは「24時間から72時間(3日間)」程度を指します。
フラッシュマーケティングの始まり
フラッシュマーケティングの手法を一般的に普及させたのは、アメリカ(シカゴ)の企業「Groupon(グルーポン)」と言われています。
Grouponは、共同購入型クーポン販売サイトを運営し、短い設定期間内に事前の設定購入数が達成された場合、割引クーポンが発行される仕組みを提供しています。
Groupon以前にも短期間セールなど、現在でいうフラッシュマーケティング手法は存在していましたが、Grouponが大々的に活用し成功を収めたことで、マーケティング手法のひとつとして世界的に認知度が一気に高まりました。
※ただし、日本でサービス展開していた「グルーポン・ジャパン」は、2010年に販売元店舗が提供するサービスに問題が起こり、最終的に2020年に日本市場を撤退しています。
フラッシュマーケティングのメリット
では、フラッシュマーケティングを採用する企業が増えているのはどうでしょうか。フラッシュマーケティングのメリットを見ていきましょう。
【メリット1.集客効果に即効性あり】
短期決戦のマーケティングのため、比例してユーザーの意思決定期間が短く、集客効果がすぐに表れます。
また、短期間でサイクルを回せるため、複数のキャンペーンを試して費用対効果を確認することができます。
【メリット2.潜在顧客へのアピール】
購入するかどうか迷っている潜在顧客に対して、期間限定のお得なキャンペーンをアピールすることで、購入の後押しを仕掛けることができます。
何度もキャンペーンを行えば、「このサイトで購入したほうがお得」という認識を持ってもらえるため、競合他社サイトに流れるリスクも軽減できます。
【メリット3.余剰在庫の販売】
普段あまり販売数が伸びにくい、余剰在庫のある商品をキャンペーン対象にすることで、通常よりも販売数が伸びやすい傾向にあります。
フラッシュマーケティングのデメリット
ただし、残念ながらフラッシュマーケティングにはデメリットもあります。
たとえば、先述の「グルーポン・ジャパン」のように、提供商品・サービスに問題が起きた際、一気に信用をなくすため、リスクが高くなるのです。
また、安易にフラッシュマーケティングを行うことで、景品表示法に違反してしまうこともあるため、細心の注意が必要です。
さらに、あまりに頻繁に割引価格設定をすることで、ブランド力を低下させるリスクもあります。そのため、自社商品・サービスのブランディングの観点からも検討する必要があります。
フラッシュマーケティングは計画的に実施しよう
フラッシュマーケティングは今や幅広いカテゴリーの商材で実施されており、成果が出やすいマーケティング手法として注目されています。
しかしメリットがある反面、デメリットによるダメージのリスクもあるため、安易に実施せずにブランディングを加味したうえで計画的に試してみてください。
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