今更聞けないITP対応って何?ITPの基本情報をおさらいしよう!
アフィリエイトに多少とも関わっている方なら、一度は聞いたことがあるワード「ITP」。
2019年2月にITP2.1がApple社に導入され、さらに2019年9月のITP2.3へのアップデートにより、アフィリエイト成果の計測がさらに難しくなっているのが現状です。
ですが、そもそもITPについてあまりご存じでない方もいらっしゃるかのではないでしょうか。そこでここでは、ITPについて基本のおさらいをし、ITP対応とはどのようなモノなのか紹介します。
ITPとは
ITPとは、“Intelligent Tracking Prevention”の略称。Apple社のWebブラウザ「Safari」に搭載されたトラッキング防止機能です。
ユーザーのプライバシー保護のために、クロスサイトトラッキングを抑制する機能、とも言えます。
【クロスサイトトラッキングとは】
クロスサイトトラッキングとは、複数の異なるサイトを経由し、ユーザーが移動する動きをトラッキングすることを指します。
トラッキングするためには、一時的な情報を保存する機能「Cookie(クッキー)」を施した共通のリソースを埋め込む必要があり、Cookieによって紐づけることが可能となるのです。
※Cookieは一時的な情報を保存する機能のため、たとえば一度ログイン情報を保存したサイトには、後日訪れても再ログインなく入れたり、ECサイトの場合なら以前に見た商品履歴が残っていたりします。
【ファーストパーティCookieとサードパーティCookie】
ちなみにCookieには、「ファーストパーティCookie」と「サードパーティCookie」の2種類があります。ファーストパーティCookieとは、ユーザーが最初にアクセスしたサイトで発行されたCookieを指します。
対して、サードパーティCookieとは、たとえばユーザーがアクセスしたサイト上の他社広告をクリックした際に発行されるCookieを指します。
このCookie付与によるデータは広告の効果測定や広告配信のターゲットとして使用されています。
ITPが及ぼす影響
そこで、ITPが登場します。ITPは、決められた一定期間過ぎた後、サードパーティCookieを削除することでトラッキングを抑制するのです。
そのため、ITP機能が働いていると、サードパーティCookieを活用するアフィリエイトをはじめ、リターゲティング広告などのウェブ広告全般の機能が働かなくなってしまいます。
WebブラウザにITP機能が導入されてしまうと、ユーザーにとってはプライバシーの保護になりますが、インターネットビジネス関連業者にとっては不具合が生じてしまうのです。
ITP対応とは
このITP機能に対処するために現れたのが、「ITP対応」のアフィリエイトです。
たとえばあるASP(Affiliate Service Provider、アフィリエイト仲介業者)では、サードパーティCookieではなくファーストパーティCookieでのトラッキング方法を採用することで、ITP機能の影響を受けないようにして
います。 ASPによってITP対応方法は異なりますが、各社がITPの影響を受けないように対策を練っているのです。
ITPの動きに注目
ITPは度々アップデートされることで、トラッキング抑制に関する法則やルールが変更されます。
そのため、ITP対応をする側にとっても油断ならず、その動きを随時追っておく必要があると言えます。
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