D2Cではマスト!?開封体験(Unboxing)の重要性!
運営 公開日:2022.08.16

D2Cではマスト!?開封体験(Unboxing)の重要性!

成長著しいD2C市場。コロナ禍の影響により巣ごもり需要が発生し、さらなる拡大が今なお進んでいることは誰の目から見ても明らかです。

この状況で生き残ろうと各社や個人も顧客との関係構築のために様々な戦略を打ち出してきており、手法も多様化してきています。

そういった中、D2Cの界隈で顧客と関係構築において直接的な接点として重要視されているのが「梱包方法」です。顧客が商品を受けとり、開封するまでの過程を楽しみ、感動を共有するという行為がD2Cサービスでは重要とされているのです。

ここでは、そういった開封体験(Unboxing)の重要性や背景をご紹介します。

■開封体験(Unboxing)が注目されたきっかけ

開封体験に注目を集めたきっかけは、購入したばかりの商品を開封し、商品のレビューを行うという動画の流行にあります。

これは英語圏では、Unboxing Videoと呼ばれており、日本国内では、「開封動画」「開封の儀」などといわれているジャンルになります。

この開封動画はYouTubeを中心に、Instagram、Snapchatなど各ソーシャルメディアで人気を博しています。

■開封体験(Unboxing)が重要な理由

このように人気を博している動画ジャンルですが、日本国内では2022年07月時点でInstagramでの「#開封動画」の投稿は2.1万件、「#開封の儀」は2.4万件。YouTubeでの「#開封動画」の投稿は4.1万件程となっています。

英語圏の “#unboxing”にするとInstagramでは329.2万件の投稿、YouTubeでは148万件となっています。

2015年のピーク時よりトレンドダウンはしているものの、コンテンツとして定番化しており、人気のインフルエンサーや有名人なども開封動画を投稿。市場への影響は確かなものになっていると思われます。

これらの動画コンテンツに対して、注目したのがD2CやEコマースのサービス提供者です。

開封動画では、サイトやオンラインストアでは十分に伝えることができない、商品の感触や機能性、使用感など、消費者が購入するかどうか決めるのに必要な情報が紹介されており、このような投稿された開封動画は、潜在顧客にリーチし、彼らの期待感を高める要因になっているのみならず、商品に関する情報を伝えるための有効な手段となっているためです。

そういったことから、D2C事業者において開封体験は重要なものになってきています。

■開封体験の効果

開封体験には、先ほどのような間接的な効果以外にも顧客に直接的に働く効果も期待されています。

1つめが、顧客が自社のブランドや商品、またはサービスに対して感じる「信頼」や「愛着」を高める効果が期待されています。

この信頼や愛着は購入のリピートを促すために重要な指標とされており、施策の実施は必須になってきています。そこで取り入れられているのがブランドイメージを伝えられる梱包です。開封のみならず、開封後の箱の内部もこだわることにより、顧客は商品に好意的なイメージをいだきます。

また、好意的なイメージを持った商品を拡散したいという欲求を持つ人も多くなってきており、拡散の結果、評判が良いと商品によって自己承認がみたされるため、リピートにつながると考えられています。

2つめが、第一印象の向上です。オンラインでの直接販売は、店舗と違い顧客接点が少ないため、自社の商品と実質的に触れ合う最初が外装となります。

そういったことから、単なる段ボールやビニールでの梱包より、開封体験を向上させるためのデザインや仕組みがある外装を提供することにより、顧客の自社ブランドへのイメージを向上させるための絶好の機会と考えられています。

最後の3つめが、商品やブランドの価値向上です。顧客は商品を購入するものですが、おおむねの商品は代替可能で、他社でも購入できることがほとんどです。

そういったことから、「物」以上の付加価値や物語(背景)の販売を行う上で、開封体験が有効に働くことが期待されています。

例えば、商品がプラスチック製のものに梱包されているよりは、再生紙のカラフルなパッキンで梱包されているほうが優しくエコロジカルなイメージを与えることができます。

ティファニーなどハイブランドでは、指輪と同様に指輪が収納されているジュエリーボックスに価値が認められており、ブランド全体の価値を上げているのです。

 

ユーザー目線で開封体験を見直してみよう!

自社の商品を選んでもらうための施策はどこも苦心されているかと思われます。そういった状況の打開策一つとして、開封体験を改良してみるという案を入れてみてはいかがでしょうか?

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